甲斐 寿紀 さん
エンバーミング学科
叶わなかったお別れが、
この仕事への原点に。
大学の看護学科で在宅看護を学んでいた時、受け持ちの患者様が亡くなられた経験が、エンバーマーという仕事を知るきっかけになりました。 さらに、コロナ禍で曽祖母の葬儀に間に合わなかった経験から、「亡くなられた後のご本人やご遺族のために、自分にできることはないだろうか」と考えるようになりました。 看護師の道も迷いましたが、私が本当に支えたいと思ったのは、亡くなられた後に深い悲しみの中にいるご遺族の心でした。 故人様の尊厳を守り、生前のお姿に少しでも近づけることで、ご家族がより良いお別れを迎えられる。その力になりたいと思い、エンバーマーを目指しました。
その方らしい姿が、
ご家族の心を支える。
印象に残っているのは、爪が黄色く変色していた故人様にピンクのネイルを施した時のことです。 ご遺族から「母は若い時によくネイルをしていたので、もう一回母に会えたみたいです」と喜んでいただきました。 その時、エンバーミングはただお姿をきれいに整えるだけでなく、故人様らしさやご家族の思い出に寄り添う仕事なのだと実感しました。 大切な方とのお別れの時間を、少しでも穏やかであたたかなものにできる。その力になれることが、この仕事の大きなやりがいです。 入学を考えている方は、「ご遺族のために何かしたい」という気持ちを大切にしてください。 その優しい思いが、きっとこの仕事に向き合う力になると思います。
ジェイイーシー